韓国の四大河川事業
漢江(ハンガン)・錦江(クムガン)・栄山江(ヨンサンガン)・洛東江(ナクトンガン)の河床を掘り下げ、川幅を拡げ、ダムを数kmごとに造る事業。
この事業は、李明博大統領と工事業者の癒着とか色々騒がれた事業だったようだ。関連の環境アセスに参加した知り合いは、工事が終了間近とか終了後にアセスするって意味不明、と呆れていた。
藤前干潟のかにくん日記でも取り上げられてる。「朝鮮半島最大の危機! 韓国の四大河川事業」
結局滞りなく事業は終了したようだが、その後、水質悪化の問題が起きているとのことで、気になっていた。
そんな折(残念ながら参加はできなかったが)、
8/25に開催されたシンポ「 ラムサール条約の実施とNGOの役割~水の自然な流れを守るために~」の講演の1つに以下のものがあった。
韓国の自然再生事例…四大河川事業の堰開放
キム・キョンチョル〈四大河川調査評価企画委員会委員(韓国環境部)〉
また、8/21にはヤフーニュースが朝鮮日報の記事を取り上げていた。
「韓国の4⼤河川の堰、⽔⾨開放で⽔質悪化」
----------引用開始
韓国の4⼤河川にある堰(せき)の在り⽅を決めるため、韓国政府が過去2年間に
堰16カ所のうち13カ所で⽔⾨を開放し、⽔質などをモニタリングした結果、7カ所
の堰で⽔質が悪化したことが分かった。3カ所では⽔⾨開閉前後で主要指標の変化が
10%以内で⼤差なかった。4⼤河川の堰が川の流れを阻み、⽔質を悪化させている
という主張とは異なる結果が出たことになる。
韓国環境部が20⽇、国会環境労働委員会の所属議員に提出した総合分析結果で判
明したもので、来⽉に予定される⼤統領直属の国家⽔管理委員会が堰の処理⽅針を
決定する際の基本資料となる。
分析結果によると、世宗、公州、百済、昇村、⽵⼭、洛丹、⻲尾、梨浦の各堰で
は⽔⾨を開放した期間の⼀般⽔質指標が⽔⾨を閉鎖していた同じ季節の同じ期間よ
りも悪化した。⽣物化学的酸素要求量(BOD)、化学的酸素要求量(COD)、総リ
ン(TP)、総窒素(TN)、浮遊物質(SS)という5つの⽔質指標を⽐較した。
環境部が堰の⽔⾨開放の肯定的効果として強調していた緑潮(グリーンタイド)
の解消も予想には満たなかった。6カ所の堰では藻類の濃度が低下したが、7カ所で
は以前と同じかむしろ増加した。
報告書は結果について、「⼀部の堰は昨年7-8⽉の猛暑や深刻な⽔不⾜の影響で
緑潮が増加する傾向が⾒られた」と指摘した。暑さで緑潮が増加したとの説明だ。
しかし、堰の開放期間に藻類の濃度が162%増加した洛丹堰の場合、開放期間は今
年2-3⽉、220%増加した⻲尾堰の場合は今年1-2⽉だった。
----------引用終了
とのこと。
今後はどのように進められるのだろうか?現状維持の方向なのか?
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